オミクロン蔓延の欧州から

 欧州スイスでは、1日感染者数が、3万人を超え(1月5日時点)、オミクロンが蔓延しています。
 日本と異なるのは、もしやと思ったら、すぐにテストセンターへ行き、無料で検査をして、30分後には結果が携帯に送られてくるという仕組みです。検査は1週間に何度行っても大丈夫です。
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 英国に住んでいる娘が、昨年暮れの冬休みにスイスへ来て、来る前から風邪を引いたみたい、と言っていたので、オミクロンを警戒していました。
ちょっと喉が痛いのと軽い咳が出るということで、年末に検査をしてみると、道理で、陽性が出ました。そこで、スイスで自宅隔離10日間を行いました。

イギリスでは、かなり注意していたらしいのですが(周囲がマスクをしていなくても、自分だけマスクをしたり)、イギリスから来るといえば、こちらも警戒します。

 隔離中は、家の中でも、話す時には、娘も私もマスク着用をして、食事は別部屋まで持って行き、なるべく接触を避けました。

 彼女の風邪症状は、終始軽症で、熱もなく、1日中ベッドにいたのは、1日で、食欲も常に旺盛でした。
10日目の朝に検査をすると陰性と出て、2日後もう一度行うと、やはり陰性でした。

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私も、10日目の朝にテストセンターで検査をしてみると、陰性でした。家の旦那も、陰性でした。

 結局、娘以外、誰も症状もなく、オミクロン(たぶん)は、感染しても、ワクチン接種をしていれば軽症だということがわかります。ちなみに、家族全員、昨年7月半ばまでに2回目接種をしていました。

 2,3日前のスイスメディアでは、入院患者の77%が、ワクチン接種をしていない人だと伝えていました。重症化している患者が、TV画面で、接種しておけばよかったと答えています。

それでも尚、断固として、接種反対と言っている人が一定数いるのには、驚きです。
接種していない人は、社会生活の制限があり、行動が更に狭められているからです。スイスでは、ワクチン接種証明書がないと、カフェ、レストランは勿論、レジャー施設やフィットネスセンターへも入場出来ません。
スイスのワクチン接種率は、67%位で留まり、7割を超えていません。

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 昨日、私は、スイスで3回目のブースターを打って来ました。
モデルナワクチンを前に打った人は、3回目もモデルナを打つということです。前にファイザーの人は、モデルナを打つそうです。

沢山の人が会場にいましたが、予約時間よりも20分早く出て来ることが出来ました。
注射も、痛みどころか、知らないうちに終わったと言う感じです。

さて、今年は、あと何回ワクチン接種をすることになるのやら。

フランスからのニュースでは、フランス議会のエモーショナルな政治家達の様子が映っていましたが、蔓延が長引くのは、ワクチン反対で接種しない人がいるのが要因で、その為に病院も疲弊しているのだというわけです。

その点、日本人の方が、すんなりワクチン接種をしていて、私の周囲にも、断固として打たない主義の人がいますが、ヨーロッパの様にここまで頑固な人達というのは少ないのではないでしょうか。西欧では、日本人特有の”周りの人の迷惑になる”、という発想が少ないのかもしれません。

以上

スイスジャパンサポート
近藤 美穂

 

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