子供って、本当に吸収が早いなと思います。
日本の子供同士のサマースクールでは、いつも日本語のスマートフォンいじりをしていた子が、スイスのサマーキャンプへ一人で参加して、外国人ばかりの英語の世界に浸ると、突然背筋が伸びて、学校のやり方について行こうと、英語の勉強にも必死になったのです。
つまり、脳が柔らかいうちに、いろんないい刺激を与えてあげることで、どんどん吸収していくんだな、と思います。
日本にいると、子供も学校、部活、塾と家のサイクルの中で、あっという間に月日が経ち、それ以外の環境へ行くのは無理だろうと、親御さんも心配されますが、普段の生活には目に見えない強い生命力が子供にも備わっていて、外国の学校のサマーキャンプへ行かせてみるとそれがよく分かります。
そういった眠っている潜在能力を引き出してあげることで、日常生活では感じられなかった気付きが芽生え、その後の学校生活に、より活力が湧いてくるのです。夏休みのほんの少しの間だけ親と離れて外国へ暮らしてみることで、帰ってきたら大人っぽくなることもあります。それは、独立心、自立心の成長です。
子供に“別の世界を体験させる”これこそ、留学の醍醐味です。
ある程度ルーティーンになってくると、それが当たり前になり、そんなもの、で終わってしまいます。気付きが芽生えたり、新鮮な思い、新しいアイデアが湧くこと、これらは、自分から主体的に考えて、行動することでしか、出て来ません。
人にいつも言われて行動するパターンの中では、何も生まれてこないのです。
積極的に自分で考えて行動すること、というのは、日本の学校教育の中で、どのくらい養われているでしょうか? 日本では、学校側の安全責任監督が大変強いこともあり、何もかもが御膳立てされていて、安全策の檻の中に居ることが、意外と多いのではないでしょうか?
というのも、スイスのサマーキャンプに来た日本からの子供が、「すっごい、良かった!日本なら、やらしてくれない、危ないっていうから。」と口にしていました。あるアクティビティに参加した時の感想です。
リスクがあることをやれ、と言うのではありません。
あんまり、これダメ、あれダメで子供達ががんじがらめにされてしまうと、反対に本来持っている本能としても身の危険を察知出来なくなる恐れがあります。
周りから言われてからやる、とか、何もしなくても大丈夫だった、適当にやれば、卒業できちゃうとか、そういうことが、未だに日本の学校では多い気がしますが、どう思われますか?
それに比べると、私が住むスイスの学校では、生徒たちは何かいつも必死に学習している様な気がするのですが、、。その代わりに、“休むときには休む“で、夏休み期間も長く、夏休みの宿題もないという、メリハリがあると思います。(スイスの学校制度については、次回のブログに記します)
吸収力のある若いうちこそ、積極性をトレーニングすることで、能力がどんどん開花していくし、自分から主体的に行動することで、将来の目標や夢も、より一層見えてくるものがあると思われます。
そこで、日本の子供達こそ、暗記的勉強の仕方から、自分で考えて行動する、そういうことを訓練する意味でも、スイスの夏休みのサマーキャンプ・コースにぜひ来てほしいと願います。
皆さんは、どう思われましたか?
スイスジャパンサポート 近藤