東洋経済に掲載されていた、子供への教育相談の記事です。
勉強とは限らない、子供の得意を探せ!
サブタイトルが、子供が化ける瞬間を見逃すな、です。
母親から子供の相談です。
”小学校5年生(男の子)と2年生(女の子)の子を持つ母親です。子どもには多くの体験をさせることが大切だと思い、さまざまなワークショップ(年間30回ほど)に参加させていますが、子どもを見ていると、少々食傷ぎみ(母親に連れ回されていると思っている?)という感じです。
将来、社会に出ることを思えば、さまざまなことに興味・関心を持ち、満遍なく力を発揮できるバランスのいい子(ぜいたくですが)に育ってくれればいいなと思います。
ただ、あれもこれもと欲張った結果、何事も平均点、ということにもなりかねないと思うと、何か特定の得意分野で突出した力を発揮できるように応援していったほうがいいのかという気もします。先生はどのようにお考えになるでしょうか。”
これに対し、著者は大事なのは、「教育は、何を教わるかではなく、誰に教わるによって決まる」と言っています。
筆者が相談を受けた学生で、素直で、言われたことをすぐやる子がいて、筆者の指導で、一門で来たら、褒め、一門で来たら、褒めを繰り返していくうちに、「自分はもしかしてできる人間かもしれない!」という錯覚に陥り、初めは錯覚でも、それが継続していくと、成長意欲が出て、やがて本物の意欲になっていった末、エンジニアとして活躍している、という例を挙げています。
そして、結論として、
”子どもは本来、好奇心旺盛で、関心事は刻々と変わっていきます。そうした関心の連鎖の中で、親としてはそれらを否定するのではなく、応援していく姿勢が必要です。
親の思い込みや見栄によって、子どもを誘導するのではいけません。
親自身が周囲の情報に振り回され、右往左往して子どもを不安がらせることなく、「子どもの人生のために適切な環境をつくる」という決意さえすれば、やがてお子さんは自らの最適な進路を自立的に選択していくはずです。”という言葉で締めくくっています。
私見。。。
この記事を読んで、前回の教育相談の例に似ていますが、結局、子供に~私(僕)は、~ができるんだ、という自信を持たせる、自負できるものを持つというのが、大事な点は、共通しています。
その自信の感覚を得るまでに、様々なことにトライするでしょうし、そうしているうちに、突然、”パチン!”と響く瞬間に出会えるのだと思います。
今までの学校~塾~家という日常から、一端離れてみる=留学は、その点、”パチン!”のスイッチが入り易い機会を与えてくれます。
あれ(留学)以来、大人びた、と言ったお母さんもいらっしゃいます。
私(僕)には、これ~があるから、何が来ても大丈夫だ、という自信です。
ドイツ語では、Selbstbewusstsein と言って、人間にとって、それは必要な資質=自分を信頼していること=自信(自負心)なのです。
この自信が、小さいうちに芽生えた子供であれば、進路に対する選択もあまり迷うことなく、~これがやりたいと、自分から言って、その道に向って突き進んでいくでしょう。
それが、40歳を過ぎても、自分探しの旅~と言っていると、その後の人生、フォーカスがぼやけてしまいがちです。
そういう意味でも、短期又は、長期の留学をさせるのは、私は一つの機会として、子供にとって、世界を広げ、刺激を受ける体験だと思っています。
次回は、日本での英語キャンプと、海外英語キャンプの違いを書きます。