ノーベル物理学賞受賞の中村教授の話、”若いうちに外から日本を見よ”。

先日、ノーベル物理学賞を受賞された、中村修二教授の興味深いインタヴュー記事が、ネットに掲載されていたので、以下にご紹介します。

これは、小学館から12月16日発売のDIMEという雑誌[DIME 1月号 P176~]に掲載されたものです。

初めて海外に行ったのは、36歳の時で、その際、「最初の渡米は大学での自分の立場があまりに低く侮られ、それに怒りを感じました。しかし、帰国してからは逆に日本の閉鎖性にも気づかされたんです」と語っています。
米国では日本の良さを改めて知った。ところが、青色LEDの開発を始め、論文を書いて国際学会にも出るようになった中村さんは、日本の技術者や研究者の現実や待遇について疑問を抱くようになる。そして、フロリダ留学時代には憤りを感じた米国の環境のほうが、むしろフェアで人間らしいのではないか、と思い始めた。

「日本は食べ物もおいしいし自然も豊かだし治安もいいし様々な面で便利な国です。しかし、直すべきところもたくさんある。日本の若い人には、とにかく一度は外国へ出て短期でもいいので現地で暮らし、外から日本をじっくり眺めてみることを勧めます。日本のいいところはもちろん、日本の抱える問題点や欠点がよく見えてくるんです

これは、とても大切なことを言っていると私は思います。客観的に、自分の国を眺めてみる眼を、できるだけ小さい時とか、若い時に体験すると、その後の色々な見方が変わってくるのではないか、と思うからです。

更に、英語については、以下のように答えています。 「…英語に苦手意識のない理由は、親の教育のおかげだ。中学へ上がる前の1年間、母親が近所の英語教室へ通わせてくれた。外国語はやはり最初が大事で、私は中学でも授業がよくわかった。これは母に感謝しています。」

「製品開発や技術力、基礎研究の力も落ちているのも心配ですが、これはやはり言葉の問題も大きい。学会はもちろんビジネスでも他言語、特に英語での主張、やり取りが重要です。日本はもっと英語教育に力を入れるべきです」

今、子供たちが迎えている時代は、私達大人が今まで経験してきた世界とは違った、世界の情報が即、どこでもキャッチし、アウトプットできる、グローバルな世界です。更に少子化傾向となる日本にとって、これから世界の人々とコミュニケーションする場は更に増えてくると、予想できます。

そんな中、中村教授がここでアドバイスしている話は、大変参考になります。

私も、ぜひ、日本の多くの子供たちが、若いうちに、世界から日本を見る眼を持つ、海外体験ができるように、できるだけ支援できたら、と考えています。

参考:www.x-brand.co.jp: カテゴリー/business & money/中村修二
ビジネスマンへの4つの喝から引用させて頂きました。
 

 

 

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