オセアニア留学とスイス留学との違い

スイス留学の特徴は、低年齢からの海外留学です。

実は、幼稚園に上がる前からの”留学”(遊学?)~18歳までのボーディングスクールがスイスにはあります。

日本の多くの学校では、オーストラリアやニュージーランドへのホームステイによる留学が、かなり普及しているのは、事実です。

そこで、オセアニア留学とスイス留学の違いとは何か、をここに書きたいと思います。まずは、オセアニアへの留学についてです。

1. オーストラリアとニュージーランドは、勿論、英語がネイティブです。

2.日本からは、時差がなく、簡単に行ける手頃さが、ここまで普及した一因だと考えられます。

3.ホームステイ先のフレンドリーな対応と学校での学習。

4.英語学習と自然が豊富な環境

一方のスイス留学はどうか、というと、1については、英語圏ではありませんが、先生はネイティブスピーカー。集まる子供たちの国籍数は、正規留学で、学校にもよりますが、55か国以上。学ぶ言語も、フランス語、ドイツ語等、ヨーロッパ言語を習得します。

スイスの公用語は、4か国語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)ですが、英語は、多国籍企業や国際機関、国際ビジネスの場で頻繁に使われます。

自然と、フランス語又は、ドイツ語が耳に入って来るので、アングロサクソン的なレンズを通して、世界を見るのではなく、様々な欧州の言語や文化があることを認識出来る利点があります。

2、日本から行くには、オセアニアより遠いのは事実ですが、先に、遠いが政治や経済、文化歴史等の中心地へ行って、視野を広めることに価値があります。ヨーロッパというモザイクの様な近づきがたい地へ最初に行くことによって、他の国々へは、大人になってから、自分で簡単に行くことが出来ます。

3については、スイス留学の場合、すべて、寮生活となります。ホームステイでは、意外と問題が多いことが指摘されています。ホストファミリーによって、当たりはずれもあり、トラウマになる可能性があります。

その点、スイスのボーディングスクールは、100年以上、あるいは130~140年の歴史ある学校が点在し、色々と子供を飽きさせない工夫がしてあります。

4の点では、母国語の国では、海外の留学生が少数派になり、その国の教育にはまらざるをえないということになります。彼らのスラングも覚え、すっぽりとその中で慣れるわけですが、スイス留学は、グローバル教育(IB)発祥の地ですから、無理して、その国の教育に追随する必要はありません。

自国のスイス人は殆どおらず、自分のバックグランドであるアイデンティティを保ちながら、しかも他の生徒の文化背景も尊重しながら、学びます。

更に、スイス留学が、他国のそれと全く異なる点は、ヨーロッパの中心地に位置する為、文化旅行はパリやミラノ、ベルリン、ロンドンと言った様な場所へ行き、本物に触れることで、課外学習をすること、スイスアルプスの自然豊富な環境から、夏はハイキングや登山、冬はスキーで体を鍛えることが出来る点があります。

最後に、何よりも、学費が他の国よりも高い為、その学費が払える親を持った子供しか入ることが出来ません。特に経営者になるお子様にとっての一生の財産とも言うべき、人脈構築、これが世界レベルでのネットワーキングで大きな財産ということがいえます。

そう考えてみると、英語を話すから英語圏という安易な考えだけで、留学を決めていいものか?と思わざるをえないことが言えます。

その極端な例がフィリピン留学にあります。英語を話す国で、安ければいいのか、という視点に私は疑問を感じます。日本語に例えれば、きれいに日本語を話すことは、ある程度は重要ですが、なによりも、中身の方の、何を学ぶのか?の方が当然重要です。

しかも、感受性豊かな低年齢~十代の子供にとって、海外留学を選ぶ環境は、大変重要です。なぜなら、与えられた素晴らしい環境こそ、子供の思考や創造性を豊かに育むもので、それが将来大人になった時の財産=教育投資だからです。

スイスジャパンサポート

近藤

 

 

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