スイス・サマーコースや正規留学を考えている保護者様とお会いして感ずるのは、お母さんたち
が口をそろえて、「生きていく力を育んで欲しい。」という本音です。
日本の義務教育も変わってきた(小学校から英語を導入する等)とはいえ、現代の変化の目まぐ
るしい社会では、学校でやっていることが今の時代にあっていない、と思うこともあります。
子供は、”社会の子”。無意識のうちに、子供たちは社会から影響を受けて育っています。
例えば、スイスのサマースクールに、日本からグループで、毎年、子供たちがやって来るのです
が、彼らの話ぶりを聞いていると、時々、はっとさせられて、”今の日本を反映しているナ”と感じ
ることがあります。
特に、都会のど真ん中から来る子供たちが多いので、余計そう感じて、その子供の発言から、”こち
らで育った子供では、たぶん、出てこない発想だナ”、と私は思ったりしています。
子供たちの社会環境で見るもの聞くもの、すべては、イマジネーションを抱かせ、それが思いや考
え方、そして、無意識な行動にまで繋がっています。
日本人の家族といえども、海外で生活し、子供たちが海外現地の学校へ行けば、当然その子は、日
本人離れした子供に育ちます。どの社会や教育環境によって、考え方や風土が異なるからです。
現代は、TVでハーフタレントという人たちが沢山みられますが、彼らも日本で育っているので、
外国人ぽい容姿でも、中身は日本語を話す日本人です。
私の娘は、スイスと日本のハーフで、今日本で生活をしていますが、彼女が、あるレポートに書
いていた、欧州と日本の違いを分析していた内容が面白かったです。
私は、かねてから、日本社会の特徴は、”世間”という言葉に集約していると思っていました。
彼女は、日本では集団の中の自分、周りを見ながら自分を出すという、集団主義と、西洋的な個人
主義の違いを指摘していました。
さて、スイスのボーディングスクールの話に移ります。
スイスの学校を訪問していて、日本の学校との違いを並べると、テンポの違いがあります。
だらだらしている時間が全くないことです。忙しくて、学校の休みとのメリハリがあります。
ある期間までに、これをやる、というのが明瞭なので、オンとオフの切り替えが非常にうまく出来
ています。
日本の学校が100%悪いとか、スイスの学校が100%いいとは言いません。両方に良さがあります。
但し、子供の将来を考えた場合、発想力が育まれる教育環境、充実した時間、海外の友達作りと
海外ネットワーク、英語力を蓄え、生きる力を育み、日本と海外(西洋)の違いを考える、、、
等、様々な要素が盛り込んで、感じ、考え、学ぶ、体験する場が、留学です。
ここで、何がいいたいかと言うと、いい教育をさせるというのは、結局、子供への発想力に繋が
り、それには環境がとても重要だということです。
スイスボーディングスクールへの教育投資=不動産投資、つまり、ほぼ同じくらいのレベルなので
す。長い目で見て、子供への投資をする。
幼少時に海外を体験することで、将来の財産になるスイス留学をお勧めします。
スイスジャパンサポート
近藤 美穂