最近、現地で人に会って思う事と付加価値の概念とは。

最近、海外、ここスイスで、色々な人(ここでは日本人に限りますが)に会って思う事は、海外に住む日本人も、色々~ですが、大体共通しているのは、まず、現地に来たら、そこの言語を学習しているということです。

これは、常識的アプローチであります。日本人という言語が全く異なる世界から来たら、これから住もうとしている国の言葉がわからなければ、サバイバル出来ません。

スイスには、優秀な日本人(他の海外で勉学に励んできた方、元々帰国子女の方、留学経験がある方、etc.)が比較的多いですが、スイスという国自体、多言語国家なので、英語が出来たとしても、英語以外の言葉も学習する必要があります。

余談ですが、大体、この国の子供達からして、小学校で外国語が2言語学習する必要があるという環境です。ましてや、それが、外国人家庭であれば、言語は更に増えます。

で、話を元に戻すと、皆来たばかりで、ランゲージスクールに通って、一生懸命に語学学習をして、子の現地の世界を少しでも理解しようと、時間と共に慣れて来ます。

女性の場合は、子育てもあり、仕事に没頭する人もあり、両方する人もあり~で、ドイツ語圏であれば、スイス語と呼ばれる、ドイツ語の方言も理解し、話せる人もいます。

で、その後ですが、私が最近思うことは、言葉が理解できたら、その後じゃあ、一体それを使って何をするの?です。言葉が理解出来たまでは、子供が少し大人に成長したのと変わりありません。

そこから、オリジナリティを発揮して、自分から何をするかが大事だな、と。その場合、言葉はむしろ、文法や発音がずれていたとしても、あまり問題ではなく、何をそこで、あるいはその言語を使ってするか? 行動(体験)することが大事だと感じています。

それは、日本にいても同じで、なになに大学を出ましたという証書=ブランドを手にすると、一生それを引っ提げて行けるわけですが、それを生かすならともかく、”だから、何?”ということにもなりかねません。

スイスに留学する子供達に置き換えても、まずは、学校で英語漬けになることは大切なこと、もちろん卒業証書なども大事、でもその後、そこから、じゃあ、何をするのかが、人生でもっと大事になって来ます。

語学は、一つのステップで、道具でしかない、と私は考えます。大事なのは、それを使って、自主性を持って、自分らしさを出し、ビジネスなり~etc.をしていくかです。

ビジネススクールの専門用語の一つ、added value (付加価値) という単語こそ、常に私の脳裏から離れません。

モノやサービスを生産及び提供しなくても、考え方やアイデアを創造(想像、生み出す)には、added value (付加価値)こそ、大切な概念だと常日頃感じています。

スイスジャパンサポート

近藤 美穂 (スイス)

 

 

 

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