15歳が決断した単身留学の記事について。

東洋経済紙に掲載された、「15歳が決断した、単身の海外寮生活~中学生が半年のマレーシア生活で得たもの」という記事について、ご紹介したいと思います。(東洋経済オンライン2014年9月28日付け)http://toyokeizai.net/articles/-/49111?mm=2014-09-29

この記事を読んでもらえれば、内容は一目瞭然なのですが、留学された方の留学までの経緯と、その後のご自身の進路の選択へ至った視点が、大変分かりやすく書かれているので、ここでご紹介したいと思います。

小学校から英語に力を入れている学校に通っていた、中学生15歳の林玲美さんは、お母さんのインドネシア転勤に伴い、公立の学校に行くか、決断を迫られていた、と書かれています。

「日本の中学では弓道部に入り、毎日楽しく暮らしていた」そうです。では、彼女の留学への背中を押したものは、何だったか?

「ただ、いつも同じ事の繰り返しであることが気になっていた。後から思い出すと、同じような毎日がずらーっと並んでいて、何もせずに時間を無駄にしたような喪失感がありました。勉強も何も、何のためにしているかわからない。飽きて、面倒くさくなり、適当に流していたのですが、でもそんなの嫌だなと思うようになりました。毎日は楽しいけどこれじゃ人生がつまらないと。ならば、自分で人生を面白くしようと思ったのです」

林玲美さんは、それならば、自分のためになる海外留学をと考えた末、東南アジアの学校を自分で調べ始めたそうです。結局、調べた末、マレーシアの学校へ留学することになったそうです。

ここで、自分でコンタクトを取って、学校選びをしたのもすごいですね。

そうやって、一つの学校に決めて入学。そこで、半年間英語漬けに。はじめは苦労の連続だった。「とにかく1日が困惑と混乱と新発見と学びで猛烈なスピードでブワァーって過ぎて行く感じです」と記事の中にあります。しかし、英語以外の算数や理科のレベルはあまり高くないことに気づいたそうです。

その後、軽井沢のサマーコースで彼女が気づいたことは、帰国子女の人たちの英語のレベルの高さや、英語よりも中身をしっかり磨かないといけないこと。「私の夢は小説家か翻訳家になることですが、そのためには英語だけじゃダメだ、と。そして学問に関しては日本語で学んだほうがいろいろと効率的だということに気がついたのです。それには、日本の都立高校に入って、、、。」と自分の夢に向かって、色々な目標が設定されて行きます。

こうやって、色々な経験をする毎に、彼女は、自分で選択を行い、目標を設定しているところが、未だ15歳なのに、すごいですね。

「結局マレーシアにいたのは半年間だけでしたが、この半年はすごく重い意味のある半年にできたと思います。英語も上達しましたが、やはり住んでみないとわからないことがたくさんあると痛感しました。自分の進む道を自分で選ぶことに対して、無理を聞いて応援してくれた両親にはとても感謝しています」と振り返る。

最後に、記事の中で、玲美さんのお母さんのコメントを紹介する。

マレーシアへの留学を経験して娘はたいへん成長しました。夏休みの帰国時には困っている人を見かけると国籍を問わず、直ぐに助ける行動ができるようになっていました。どんな場面でも人に質問したり説明することもためらわなくなり、以前のような冷めた発言が身を潜めていたので、私はとても驚き心から嬉しくなりました。英語も上達しましたが、人間力、コミュニケーション力の向上は想像以上の結果でした。マレーシアの国民性と娘に関わって下さった皆様に感謝します

 ここで、私この記事から書きたいことは、短い留学期間でも、彼女の大変だったけど、幾つかの気づきがあった海外経験を、次のステップに生かして、更なる目標設定に変えていったことです。そのプロセスによって、自分を開眼していくきっかけとなり、自分は次に何をすべきか?という選択を自分自身で決断しているところは、素晴らしいと思います。

留学の醍醐味は、まさに、その子供自身が、今まで見えなかった色々な気づきが芽生え、自分の人生を切り開こうという姿勢だと思います。全く違った世界に身を置くことで、自分をある種客観的に見れる視点に置いて、自分を揺さぶる刺激になります。

 日本の日常生活では、近視眼的で、流していた日常が、別世界から自分を見つめられて、大きな視野から自分の位置を捉えることができるようになったのです。

ちなみに、ここで、スイス留学と、他国マレーシアや英国、米国など、大半の留学の違いについて、ご参考までに、記述しておきます。外国人の留学生は少数派になり、留学生にとっては、結構大変です。それは言語そのものに苦労するというだけでなく、その国や学校の風土に合わせなければならない立場になるからです。

その点、スイスの私立学校に留学すれば、スイス人は殆どいませんから、世界数十カ国から子供たちがやって来て、英語を学ぶこともフェアに学習できます。先生は、もちろんネイティブなので特に子供の留学をされるには、お奨めです。つまり、インターナショナルな雰囲気が特徴です。

子供の年齢が若いうちは、スイスという環境が良く、フェアな立場で、世界の子供たちと学べる留学をするのが、私は理想的だと思います。ある程度大人になり、英語もしっかり出来るようになってから、英語圏や日本から近いアジアやオセアニアに勉強に行かれては、如何でしょうか?

 

 

 

 

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