カナダと比較して、スイス留学の醍醐味とは?

カナダのバンクーバーで暮らしていた人と話をしていて、スイスの場合と比較して思ったことがあります。彼女が留学生と関わって現地で仕事をしていた当時の生活と、スイスとを比べた時の印象です。

1. 共通点

  •  まず、冬の寒さはあまり変わらなかったりするそうです。カナダもスイスも冬は、 ウインタースポーツが盛んで、スキーやスノボ―をして楽しみます。場所によっては、カナダの方が気温が下回る様です。
  • 交通機関が便利で発達しているので、バンクーバーの様な町では、車がないと移動できないことはないということで、スイスもそうです。

 

2.今度は、例えば、日本からの留学生について考えてみた場合、どちらの国へ留学した方が勉強になるか?と思って、聞いてみました。

すると、結論的には、スイスの方が、刺激がある、と言われました。なぜか?

 

まず、概して、カナダ人はフレンドリーといいます。これは、統計からも周知の通りで、私自身のカナダでの体験もそうです。

更に、バンクーバーには香港からの移民が沢山住んでいます。そこで、カナダ人は、彼らの英語にも慣れているので、変な顔をしないで対応してくれる、とのことです。

それを考えると、欧州のスイスでは、話されている言語は、公用語以外にも沢山あり、移民だけでなく、難民も沢山います。 どの人と話すかによって、バックグランドの歴史や文化があるので、ただフレンドリーというよりも、言語だけではなく、どう対応するかというコミュニケーションスキルが必要になります。つまり、誰と何をどんなシチュエーションで話すかを、意識して、コミュニケーションする必要があるのです。

これは、スイスにある多国籍企業でも同じで、ミーティングの際に、参加するメンバーを見て、ファシリテーターが、「さあ、今日は、スイス語にしますか、ドイツ語で話しますか、とか、英語にしますか?」、とか、まず言語の選択から入ります(私自身の経験から)。

多民族国家なので、こうやって、組織内のコミュニケーションが機能します。

スイスはヨーロッパの真ん中に位置するので、ヨーロッパ系の人が多いのは当然です。統計的に、スイス人の3人に1人は、外国にバックグランドを持つ親の下で育っています。言語の裏には、文化歴史があるので、ヨーロッパの国がモザイクの様に成り立っていて、スイスはその中でも特に、様々な国際色豊かな人々が住んでいます。

そんな様々な文化や歴史が背景にある国々の子供たちが、ボーディングスクールに集まって来ます。もちろん、他の大陸、北アメリカ、南米、アジアからの生徒も来ます。

その国のバックボーンをリスペクトすることが、国際教育のベースとしているので、一つの国で、単にフレンドリーに接していればいいという単純な公式は当てはまりません。

世の中、グローバル化が進んでくると、ネイティブ以外の人が英語を使って、コミュニケーションする機会が増えます。例えば、ヨーロッパ人同士は、ビジネス等のシチュエーションで英語を使ってコミュニケーションします。その国のアクセントや訛りがあっても、何を話すかが重要なので、あまり気にしません。

ということで、今回は、コミュニケーションについて、少し書いてみました。

 

特にスイスのボーディングスクールでは、1.英語は、ネイティブの先生が教えるが、ツゥールとして、ネイティブのものだけではない、2、現地で他の欧州言語(フランス語やドイツ語等を選択または義務)も同時に習い、覚える、3、日本人としてのアイデンティティ維持とIB学習等の為にも、日本語学習を持続することが理想的、というポイントがスイス留学の特徴となります。

 

近藤

スイスジャパンサポート

 

 

 

 

 

 

 

 

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