世界標準の子育て(船津徹著、ダイヤモンド社)について

 世界標準の子育て(船津徹著、ダイヤモンド社)についての紹介が、ネットで掲載されていたので、ここにご紹介します。(lifehacker Yahooニュース8月2日付から抜粋)

著者は、日本の金融会社、幼児教育会社を経て、英語教材制作会社を立ち上げ、その後、米国に移住し、現在は、ホノルル、ロサンゼルス、上海で英語学校を経営しているそうです。

著者が預かってきたアジア諸国出身の子供達は、のちにハーバード大学やイェール大学に進学し、グローバル企業で活躍中。しかし、彼らは初めから優秀だったわけではなく、ではどうやって、挫折や自信喪失を経験しながら、それを乗り越え、克服してきたのでしょうか?

その時支えになるのが、”困難に負けない「強い心」です”。子供が勝手に身につけるものではありません。育て方によって身に着く、後天的な資質なのです「はじめに」より。

タイトルになっている「世界標準の子育て」の根幹となる3つの条件は、「自信」「考える力」「コミュニケーション」だそうです。

第一の「自信」について

子育ての中の3つの条件の中で最も重要なのがこの自信です。子供の自信を強くすることが出来れば、子育ては90%成功したと言っても過言ではないそうです。「自分は出来る!」という自信が、環境の変化にもへこたれない、挫折もばねに出来るタフネスの源になるというのです。

性格的にも自分は、「できる」と心から信じられる子は、勉強、スポーツ、人間関係に積極的で前向きになるもの。新たなチャレンジを恐れず、勇気と根性に満ち溢れた子供に育つということ。

自信の源泉は、子供が自分の意思で取り組んだ時、「自分の力で出来た!」と成功体験に基づいて生まれるもの。ところが、「人に迷惑をかけないこと」、「集団のルールを守ること」と重んじる日本の子育てでは、子供のやりたいことを自由にやらせるよりも、子供の行動を制限しようとする場面が多いというのが現状です。

母親の過干渉、手出し、口出しが多い日本ですが、子供のやる気をつぶさない様に配慮することが大切だそうです。

第二の条件、「考える力」

変化の激しい時代こそ、自分で考えて判断する力が強く求められるということ。情報を見極める力、常識を疑う力、未来を予測する力、多面的に考える力、自分の思考を検討する力など「考える力」が育っていなければ、氾濫する情報や社会の変化に振り回される人生を送ることになってしまう可能性ががあります。

キャリア面でも、一生懸命勉強して、いい大学に入り、いい企業に就職する、という考え方は通用しなくなっています。そこで、子供達は、これまでの常識や価値観の中で生きるのではなく、自分の人生を自分の力で、開拓しなければならないということ。自分の強みを知り、「どんな人生を歩みたいのか」、「それを実現する為にどう行動すべきなのか」の答えを得るために、「考える力」が必要になるということです。

しかし、日本の学校教育の主流は、知識の詰め込みで、答えが決まっている問題の解き方指導をしていて、「考える力」が育ちにくいのも事実。知識は必要だけど、「知識をどうかつようするか」、「答えのない問題をどう解決するか」を考える力の育成こそ重要視されるべきと著者は述べています。

日本の学校教育のように数値で評価できる知識やスキルをハードスキルと言い、明確に数値化できないものをソフトスキルを言います。それは、すなわち、論理的思考力、分析力、批判的思考力、問題発見力、問題解決力等、テストのOXでは評価出来ません。

今、世界の学校k療育の主流は、このソフトスキルです。答えのない問題にどう取り組むべきか、考える技術を教えることが、学校の役割だと考えられているということ。

 第三の条件、「コミュニケーション力」

多様な文化や考え方が出て来ることで、コミュニケーション力は大切になってきています。

意思疎通が出来ない、人間関係が作れない、仕事がスムーズにいかない等、コミュニケーション力がなければ、多くの障害が生まれて来るもの。人生の選択肢を広げていくには、どんな環境になったとしても、周囲の人達と信頼関係を作る為の、コミュニケーション力が必要だという考え方。

この本は、子供達をエリートにするための本ではありません。

「この先どんな環境になったとしても、子供達がたくましく、希望を持ちながら、自分らしい人生を生きていってもらうために、私たちはなにをしてあげられるか」という考え方が提示されているとのことです。

この書評を読んで。。。

この書評を読んでいて、まさに、今多くの母親が直面していることに、3つの答えを提示してくれている感じがしました。と同時に、私から見れば、これらの条件は、まさにスイスのボーディングスクールで習う事と等しいのです。

ボーディングスクールでは、うちではこんな子が欲しい、とは明確には言いませんが、まさに、ここでいう、「自信がある子」を彼らは自分の学校に呼びたいのが本音です。あとの二つの条件も、理にかなっていて、英語がある程度話せて、自分で考えて行動できる子供です。

ある程度の土壌があれば、あとは、学校で更に、これらを訓練して学んでいくのです。日本の土壌で、これらを習得していくのは、少し難しいので、お金の余裕がある家庭では、ぜひスイスに留学させる選択肢も考えて頂きたいと思います。

スイスジャパンサポート

近藤

~スイスボーディングスクールへ行かせた親としてのアドバイスが

役立てていただければと思います。

 

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